構造計算

その後も山口棟梁とのやり取りを続け、プランが固まった。やっと構造計算まで進んできた。

 

構造計算は、山口棟梁から紹介された設計士の井田さんにお願いしている。これまでにも伝統構法住宅の構造計算を手掛けている方だ。最初の打ち合わせで、我らの図面に構造上の問題点があるかどうか、ざっと見てもらった。

 

すると、結構手直しが必要になった。まず、採光と薪ストーブの暖気循環の目的で大きくとっていた吹抜けが問題に。2階の床の剛性にアンバランスが生じるので、半分程度に抑えることになった。次に開口部。採光と風通しを狙って、窓は最大限大きくとっていたのだが、これも修正。とくに、建物の四隅は耐力壁が必要ということで、窓をずらしたり半分に縮小したり。その他には、欄間をやめて壁にしたり、下がり壁を追加したり。

 

おおよそこれでいけるでしょうということで、詳細な構造計算に入ってもらった。部材を1点1点拾って、重さやら強度やらを加味しながら応力計算するらしい。えらく手間が掛かる作業のようだ。良い結果が得られるといいのだけど。